算数検定・数学検定・ビジネス数学検定を受けてみる
1.算数検定・数学検定について
算数や数学の勉強を長い間続けていくと、自分にはどのくらいの計算能力が身に着いたのか知りたくなる時がありますよね。
この世の中には、算数や数学には検定があります。検定を受けることによって自分の算数・数学の能力を測れることを知っていますか?
有名な検定では、公益財団法人日本数学検定協会が実施している、実用数学技能検定というものがあります。実用数学技能検定とは、巷では数検や数学検定といわれているもので、文部科学省が後援している検定です。
数検という言葉は聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。英語の能力は英検、数学の能力は数検というように学科別に種類があります。
実用数学技能検定は、大きく分けると数学検定と算数検定の2つにわかれます。
数学検定は次のように1級から5級まであり、検定内容は中学生以上の学力が必要になっています。
- 1級:大学生レベル
- 準1級:高校3年生レベル
- 2級:高校2年生レベル
- 準2級:高校1年生レベル
- 3級:中学3年生レベル
- 4級:中学2年生レベル
- 5級:中学1年生レベル
算数検定は次のように6級から11級とかず・かたち検定があり、幼児から小学生の学力が必要な内容となっています。
- 6級:小学6年生レベル
- 7級:小学5年生レベル
- 8級:小学4年生レベル
- 9級:小学3年生レベル
- 10級:小学2年生レベル
- 11級:小学1年生レベル
- かず・かたち検定:幼児レベル
算数検定・数学検定の受験方法は団体受験と個人受験にわかれています。
個人受検の場合の検定の日程は、4月、6月、10月の年3開催されます。
実は、算数検定・数学検定は、受験者数が年間で約30万人受けているとても有名な検定なんです。特に受験者数が多い級は中学3年生レベルの3級です。
数検に合格すると、大学の入試試験に申請でき有利になったり、就職の時に履歴書に記入できたり、数字に強いことをアピールできるので、興味がある方は検定を受けてみて自分の現在の算数・数学能力を確認してみてはいかがでしょうか。
2.ビジネス数学検定について
公益財団法人日本数学検定協会では、算数検定・数学検定の他には、ビジネス数学検定という検定も実施しています。
ビジネス数学検定とは、仕事で使う数学力を測る為の検定のことです。
ビジネス数学検定には、1級、2級、Liteの3種類のレベルがあります。
現在は、1級、2級、3級のレベルに分かれています。
- 1級:管理職向け
- 2級:若手社員向け
- 3級:新入社員や学生向け
数字を扱う仕事は論理的に考えて進めていかなければ、最終的には支離滅裂な結果になったという事態に陥るもとも考えられます。
一番多いパターンは、数字を計算するのは面倒なので、その場の雰囲気と運に任せたどんぶり勘定をしてしまいよくない結果となることです。
仕事を行う上では数学力は少なからず必要になってきます。いままでなんとなく行っていた仕事も理論的に考えられるようになるとうまく回っていきます。
ビジネス数学検定は、仕事をしている社会人の方や就職をする予定の学生さんに向いており、自己啓発として自分の数学力を向上させてみるために検定を受けてみてはいかがでしょうか。
算数検定・数学検定・ビジネス数学検定の詳細は、公益財団法人日本数学検定協会 を確認してください。
3.数検SCOREについて
公益財団法人日本数学検定協会が実施している算数検定・数学検定の他には、理数検定研究所が実施している数検SCOREという検定が有名です。
数検SCOREは次のように、SCORE100、SCORE60、SCORE40、SCORE30の4種類があります。
- SCORE100:小学6年生から高校3年生の内容
- SCORE60:小学6年生から中学3年生の内容
- SCORE40:小学3年生から小学6年生の内容
- SCORE30:小学1年生から小学3年生の内容
数検SCOREのいいところは、文部科学省の学習指導要領に基づき試験問題が作成されていますので、学校の授業で勉強した学力の確認ができますし、相対評価と絶対評価も同時に確認できます。
数検SCOREの評価も周囲にアピールすることができるので、進学時に有利になったり就職時に履歴書に記入することができます。
数検SCOREについての詳細は、理数検定研究所 を確認してください。
※昔は、数検理検国際機構が実施していた数学検定(レベルは1級~11級まで)というものがありましたが、今は、理数検定研究所が主催している数検SCOREに変更されています。
4.算数検定のおすすめの本
小学校で算数の勉強を始めたので算数検定を受けて息子や娘の学力を確かめたいと考えている親御さんはいませんか。算数検定の勉強がはかどるおすすめの本を紹介します。
本の名前:実用数学技能検定 過去問題集 算数検定6級
算数検定の勉強で使う本は過去問題集がおすすめです。
なぜなら、過去問題集で勉強すると問題の出題傾向がわかり要点の整理の為の勉強時間の無駄遣いが少なくなるからです。
したがって、過去問題集の問題がすらすら解けれるようになったら算数検定の合格は間違いありません。
算数検定は、小学校1年~6年生までに対応した6~11級まであるので、学年に応じた級の本を購入してください。
算数が苦手なお子さんでも問題をいくつも解いていくうちに算数が得意になって克服するかもしれませんよ。