算数の時間の求め方

時間の求め方

学習する学年:小学生

1.時間の単位と求め方

時間は算数の授業で学習する以外でも毎日の日常生活の中で時計の時間を読む時に使っているので馴染みがあるものです。

時間を読む時は、時(じ)、分(ふん)、秒(びょう)を使って読むと思いますが、時(h)、分(min)、秒(s)の漢字とアルファベットは何の関係があるのかわかりますか?

  • h:hは英語のhourのことなので日本語では時のことです。1h=60min=3600sです。
  • min:minは英語のminuteのことなので日本語では分のことです。1min=60sです。
  • s:国際単位系(SI)で定められた基本の時間の単位のことです。sは英語のsecondのことなので日本語では秒のことです。

上の説明のように、時、分、秒とは時間の単位のことです。

要するに、時間とは、時、分、秒という単位を使って表した数のことです。

では、算数で計算する時間とは何かというと、移動した距離とその時の速さを使って時間(時、分、秒)を求めることです。

例えば、距離の単位がkm、速さの単位がkm/hである時に時間を計算すると、

  • km÷(km/h)

をすれば計算結果の単位は時間の単位のhになります。

したがって、時間を求めるには、

  • 時間=距離÷速さ

を行えばいいことがわかります。

このように、速さと距離を使って計算して、計算した結果の単位が、h、min、sになれば時間を求めたことになります。

時間を求める時は、時間の単位(h、min、s)を意識して計算してください。

2.秒、分、時の単位の変換

時間の単位の秒、分、時は変換できます。

1分と1時間を秒に変換すると、

  • 1分=60秒
  • 1時間=3600秒

となります。

1時間を分に変換すると、

  • 1時間=60分

となります。

したがいまして、1時間を分と秒で表すと、

  • 1時間=60分=3600秒

となります。

また、時間を表す時は、1.5時間のように小数で表すことがあります。

1.5時間とは何時間何分のことかというと、1時間30分のことです。

1.5時間を分解すると、1時間+0.5時間になりますよね。

0.5時間とは何分のことかというと、1.0時間は60分のことなので、0.5時間は30分になります。

つまり、小数点の位の時間は、次のように0.1時間当たり6分ということです。
※0.05時間当たりだと3分です。

  • 0.1時間=6分
  • 0.2時間=12分
  • 0.3時間=18分
  • 0.4時間=24分
  • 0.5時間=30分
  • 0.6時間=36分
  • 0.7時間=42分
  • 0.8時間=48分
  • 0.9時間=54分
  • 1.0時間=60分

では、1分を小数で時間を表すといくつになるかというと、1/60時間のことなので、0.0166666・・・時間です。
※0.0166666・・・時間を分に直す時は、0.0166666・・・時間×60=1分です。0.3時間を分に直す時は、0.3時間×60=18分です。

上記の知識を応用すると、2.2時間ならば2時間12分、3.75時間ならば3時間45分、5.55時間ならば5時間33分を表しています。

3.時間の練習問題

さとしくんは自転車に乗って自分の家からスーパーまで5kmの距離を時速10km/hの速さで移動しました。掛かった時間はどのくらいですか?

この問題は、距離と速さを使って時間を求める問題です。時間を求める式を使えば簡単に計算できます。

時間を求める式は、時間=距離÷速さでしたよね。

式に数値を代入してみると、

  • 時間=5km÷10km/h=1/2h=0.5h

と計算できました。

答えは、0.5時間です。

なお、0.5時間とは30分のことなので、0.5時間でも30分でも正解です。

4.図を使って時間を求める式を覚える

時間の単位を見て時間を計算する方法の他に、もう1つわかり易い方法があります。

次の様な図を描いてください。

速さ、時間、距離を求める関係図

描き方は丸の中に、は、じ、き、という文字を書いて、それぞれ線で区切ってください。

丸の中のそれぞれの言葉の意味は、

  • は=速さ
  • じ=時間
  • き=距離

のことを表しています。

今回は、時間を求めたいので、丸の中の「じ」と書いてある部分を丸の外に移動して、「じ」と丸の図形をイコールで結んでください。

時間を求める図

この作業をすることによってあるものを求める式ができます。

この上の図をじっと見て何か思い浮かびませんか?

じ=き/は、に見えませんか?

じ(時間)=き(距離)/は(速さ)という式ができましたよね。これは次のように時間を求める式です。

時間を求める公式

初めに説明しました時間の単位から時間を求める方法と同じ式ができ上がりました。

hとは、km÷km/hという意味なので、km÷kmをしているのでhが残ります。

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