奇数と偶数
学習する学年:小学生
1.奇数と偶数の数の基本
算数の授業が進んで小学校の高学年になると奇数(きすう)と偶数(ぐうすう)という授業が始まります。
奇数と偶数という言葉は聞いたことはありますか?
奇数と偶数という言葉は算数の授業で勉強するよりも普段の生活の中で数字を扱う時に日常的によく使われている言葉です。
奇数と偶数を詳しく説明をしなくてもみなさんはよくわかっていると思われます。「奇数」と「偶数」という言葉はどのような数を表しているのか、もうすでにおわかりですよね。
奇数と偶数を1桁の数(1の位の数)で表してみると次のようになります。
奇数の数は、
- 1、3、5、7、9
となります。
偶数の数は、
- 0、2、4、6、8
となります。このように、奇数と偶数の数は成り立って表現されています。
奇数と偶数の数の判断は素早く反応できましたか?
算数が嫌いな方でも、奇数と偶数という言葉を聞いただけで、奇数は、1、3、5、7、9で、偶数は、0、2、4、6、8というように頭の中にインプットされていると思います。
しかしながら、算数が嫌いな方は奇数と偶数という数は覚えていますが、奇数と偶数という言葉の意味は忘れているのではないでしょうか?
奇数と偶数の言葉の意味がよくわからないまま算数を勉強していくよりも、奇数と偶数の数の意味が理解できれば奇数と偶数の数を探し出すことはとても容易になります。
次は、奇数と偶数の言葉はどのような意味を持っているのか見ていきましょう。
2.奇数と偶数の意味の基本
奇数と偶数はいくつの数なのかわかったところで、次は、奇数と偶数の意味を考えてみましょう。
奇数とは、1、3、5、7、9などの数でした。偶数とは、0、2、4、6、8などの数でした。
つまり、奇数と偶数を論理的に考えてみると、次のように2で割り切ることができない整数か、それとも2で割り切ることができる整数かを表していることがわかります。
- 奇数:2で割り切れない整数のこと
- 偶数:2で割り切れる整数のこと
このように、2で割り切れない整数か2で割り切れる整数かという意味合いだけ覚えておけば、奇数と偶数の言葉の意味は理解できたのと同じです。
2で割り切れない割り切れると言われてもよくわからないという方は次のように覚えてもらえば大丈夫です。
奇数と偶数についてもう少し詳しく説明をいたします。
- 奇数:2で割って1余る整数
- 偶数:2で割って余る数がない整数
すなわち、1の位の数が、1、3、5、7、9であれば2で割れば1あまるので奇数であることがわかります。マイナスの数(-1、-3、-5、-7、-9)でも同じように1あまるので奇数です。
1の位の数が、0、2、4、6、8であれば2で割ってもあまりはないので偶数であることがわかります。マイナスの数(-2、-4、-6、-8)でも同じようにあまりはないので偶数です。
また、偶数は、0、2、4、6、8というように2の倍数でも表すことができますよね。
このように、奇数は2で割り切れない整数、偶数は2で割り切れる整数というルール又は2の倍数である数がありますのでしっかり覚えましょう。
3.奇数と偶数の練習問題
それでは、奇数と偶数の数字の意味が理解できたところで、例として次の数は奇数を表しているのか、それとも偶数を表しているのか考えて知識を深めてみましょう。
例題1
- 17
17を2で割ってみましょう。
17÷2=8あまり1
2で割り切れず1あまりました。
また、17は、1の位が、1、3、5、7、9のどれかに当てはまります。
答えは、奇数です。
例題2
- -17
-17を2で割ってみましょう。
-17÷2=-9あまり1
2で割り切れず1あまりました。
また、-17は、1の位が、1、3、5、7、9のどれかに当てはまります。
答えは、奇数です。
例題3
- 13500
13500を2で割ってみましょう。
13500÷2=6750
2で割り切れました。
また、13500は、1の位が、0、2、4、6、8のどれかに当てはまります。
答えは、偶数です。
例題4
- 13501
13501を2で割ってみましょう。
13501÷2=6750あまり1
2で割り切れず1あまりました。
また、13501は、1の位が、1、3、5、7、9のどれかに当てはまります。
答えは、奇数です。
例題5
- 0
0を2で割ってみましょう。
0÷2=0
2で割り切れました。
また、0は、1の位が、0、2、4、6、8のどれかに当てはまります。
答えは、偶数です。
奇数と偶数を判断するには、2で割り切れないか割り切れるかという計算を行えば簡単に答えを導くことができます。