距離の求め方
学習する学年:小学生
1.距離について
距離は、普段の生活でよく使われているものです。
例えば、地図で距離を測ると、
- 家から中学校までは500mの距離がある
- 家からショッピングセンターまでは5kmの距離がある
- 家から会社までは20km離れている
というように、私たちは出発地点から目的地点までの距離をよく調べたりします。
そして、この距離は目的地に到着するまでに掛かる時間と速さがわかれば計算できるようになることをご存じでしょうか?
距離をわかり易く求めるには、距離の単位を見てください。
みなさんは、距離の単位はどのような記号を使うのか覚えていますか?
km(キロメートル)やm(メートル)などをよく見かけると思いますが、これらの記号は使うことが多い距離の単位です。
それでは、速さと時間を使って距離を求めてみましょう。
速さと時間を使って計算した答えの単位が距離の単位であるkmやmにするにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは、速さと時間の単位を考えてみましょう。
速さと時間の単位はどのような記号を使うのかというと、
- 速さの単位はkm/h、m/s
- 時間の単位はh、min、s
をよく使いますね。
この速さと時間の単位を使って距離の単位kmにする時は、
- (km/h)×h
をすれば計算結果はkmになります。掛け算をすればいいですね。
計算結果をmにする時は、
- (m/s)×s
をすれば計算結果はmになります。これも掛け算ですね。
どういうことかというと、上記の計算を見ると距離を求めるには、
- 距離=速さ×時間
を計算すればいいことがわかります。
このように、速さと時間を使って計算して、計算した結果の単位が、km、mになれば距離を求めたことになります。
2.距離の練習問題
けいいちくんは自転車に乗って自分の家からおもちゃ屋さんまで時速10km/hの速さで1時間移動しました。移動した距離はどのくらいですか?
この問題は、速さと時間を使って距離を求める問題です。距離を求める式を使えば簡単に計算できます。
距離を求める式は、距離=速さ×時間でしたよね。
式に数値を代入してみると、
- 距離=10km/h×1h=10km
と計算できました。
答えは、10kmの距離です。
距離を求める時は、距離=速さ×時間の式をしっかり覚えておいてください。
3.図を使って距離を求める式を覚える
単位を見て距離を計算する方法の他に、もう1つわかり易い方法があります。
次の様な図を描いてください。描き方は丸の中に、は、じ、き、という文字を書いて、それぞれ線で区切ってください。

丸の中のそれぞれの言葉の意味は、
- は=速さ
- じ=時間
- き=距離
のことを表しています。
今回の場合は、距離を求めたいので丸の中の「き」と書いてある部分を丸の外に移動して、「き」と丸の図形をイコールで結んでください。
この作業をすることによって式ができます。この図をじっと見て何か思い浮かびませんか?

き=は×じ、に見えませんか?
き(距離)=は(速さ)×じ(時間)という式ができましたよね。これは次のように距離を求める式です。

初めに説明しました距離の単位から距離を求める方法と同じ式ができ上がりました。