16進法
学習する学年:高校生
1.16進法の説明
私たちは、普段の生活では10進法という、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9までの10個の数字をいろいろ組み合わせる方法を使って数を数えています。
しかし、数を数える方法は10進法以外にもあり、一般的には、2進法、8進法、16進法などが使われています。
16進法とは、0~9とA~Fまでの数字とアルファベットを16個使って数を表そうという方法のことです。
10進法を使って数を数えている私たちからすれば、16つの英数字を使って数を表すなんてなんだかイメージができませんよね。
下の、10進法と16進法の対応表を見てください。
10進法は0~9までの10つの数字を使って数を表現しますが、16進法は0~Fまでの16個の英数字を使って数を表現します。
10進法 | 16進法 |
---|---|
0 | 0 |
1 | 1 |
2 | 2 |
3 | 3 |
4 | 4 |
5 | 5 |
6 | 6 |
7 | 7 |
8 | 8 |
9 | 9 |
10 | A |
11 | B |
12 | C |
13 | D |
14 | E |
15 | F |
16進法は0~Fまであることがわかりましたが、Fの次の数はいくつになると思いますか?
10進数の時の数え方を思い出してもらうとわかります。1桁で表していた数は桁が1つ増えて2桁で表すようになりますよね。10進法では、9の次は位が繰り上がって10です。
16進数も同じように、桁が1つ増えて2桁になります。16進法では、Fの次は位が繰り上がって10(イチゼロ)となります。10の次は、11(イチイチ)~1F(イチエフ)となります。
10進数でも16進数でも10になりますが、10と言っても10進数の10なのか16進数の10なのかによって値が違ってきますので注意してください。
10進数の10は10進数で10ですが、16進数の10は10進数に変換すると16になります。
- 10(16進数)=16(10進数)
このように、それぞれの進数で値が変わってきますので気を付けてください。
それでは、10進数と16進数の変換方法を見ていきましょう。
2.10進数から16進数への変換方法
10進数で33という数がある時、この数を10進数から16進数に変換してみましょう。
10進数から16進数に変換する手順は、次のように行ってください。
- 10進数を16で割っていきます。
- 16で割った時の余りを記入します
- 商と余りをつなぎ合わせます
10進数で33という数を16進数に変換するには、まずは、すだれ算(さかさわり算)を使って16でどんどん割っていきます。
なお、16で割った時は余りも記入してください。

16で割れなくなるまで割ったら、次は16で割っていった商と余りの数を矢印の方向に数字を連結します。
連結方法は、上の計算結果の矢印を参照してください。
連結すると、21になります。
よって、10進数の33(サンジュウサン)は、16進数で21(ニイイチ)が答えです。
3.16進数から10進数への変換方法
次は、16進数で21という数を、16進数から10進数に変換してみましょう。
変換するには、それぞれの桁に対応した重みが必要となるため指数を使います。
指数がわからない方は、こちら指数について をみてください。
16進数を下の桁から数えて、次のように重みを付けていきます。
- 桁の重みの付け方
- 1桁目は、160=1
- 2桁目は、161=16
- 3桁目は、162=256
- 4桁目は、163=4096
16進数で21という数のそれぞれの桁に対応した重み(指数)は、下のようになります。

そして、16進数の21は、下から数えて2桁目の2を161と、1桁目の1を160と掛け合わせてそれぞれ足していきます。

計算結果は33になります。
よって、16進数の21は、10進数で33が答えです。