8進法
学習する学年:高校生
1.8進法の説明
私たちは、普段の生活では10進法という、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9までの10個の数字をいろいろ組み合わせる方法を使って数を数えています。
しかし、数を数える方法は10進法以外にもあり、一般的には、2進法、8進法、16進法などが使われています。
8進法とは、0、1、2、3、4、5、6、7までの数字を8個使って数を表そうという方法のことです。
10進法を使って数を数えている私たちからすれば、8つの数字を使って数を表すなんてなんだかイメージができませんよね。
下の、10進法と8進法の対応表を見てください。
10進法は0~9までの10つの数字を使って数を表現しますが、8進法は0~7までの8個の数字を使って数を表現します。
10進法 | 8進法 |
---|---|
0 | 0 |
1 | 1 |
2 | 2 |
3 | 3 |
4 | 4 |
5 | 5 |
6 | 6 |
7 | 7 |
8 | 10 |
9 | 11 |
10 | 12 |
11 | 13 |
12 | 14 |
13 | 15 |
14 | 16 |
15 | 17 |
8進法は0~7まであることがわかりましたが、7の次の数はいくつになると思いますか?
10進数の数の数え方を思い出してもらうとわかります。1桁で表していた数は、桁が増えて2桁で表すようになりますよね。10進法では、9の次は位が繰り上がって10です。
8進数も同じように、桁が増えて2桁になります。8進法では、7の次は位が繰り上がって10(イチゼロ、ジュウ)となります。
10進数でも8進数でも10になりますが、10と言っても10進数の10なのか8進数の10なのかによって値が違ってきますので注意してください。
10進数の10は10進数で10ですが、8進数の10は10進数に変換すると8になります。
- 10(8進数)=8(10進数)
このように、それぞれの進数で値が変わってきますので気を付けてください。
それでは、10進数と8進数の変換方法を見ていきましょう。
2.10進数から8進数への変換方法
10進数で52という数がある時、この数を10進数から8進数に変換してみましょう。
10進数から8進数に変換する手順は、次のように行ってください。
- 10進数を8で割っていきます。
- 8で割った時の余りを記入します
- 商と余りをつなぎ合わせます
10進数で52という数を8進数に変換するには、まずは、すだれ算(さかさわり算)を使って8でどんどん割っていきます。
なお、8で割った時は余りも記入してください。

8で割れなくなるまで割ったら、次は8で割っていった商と余りの数を矢印の方向に数字を連結します。
連結方法は、上の計算結果の矢印を参照してください。
連結すると、64になります。
よって、10進数の52(ゴジュウニ)は、8進数で64(ロクヨン、ロクジュウヨン)が答えです。
3.8進数から10進数への変換方法
次は、8進数で64という数を、8進数から10進数に変換してみましょう。
変換するには、それぞれの桁に対応した重みが必要となるため指数を使います。
指数がわからない方は、こちら指数について をみてください。
8進数を下の桁から数えて、次のように重みを付けていきます。
- 桁の重みの付け方
- 1桁目は、80=1
- 2桁目は、81=8
- 3桁目は、82=64
- 4桁目は、83=512
8進数で64という数のそれぞれの桁に対応した重み(指数)は、下のようになります。

そして、8進数の64は、下から数えて2桁目の6を81と、1桁目の4を80と掛け合わせてそれぞれ足していきます。

計算結果は52になります。
よって、8進数の64は、10進数で52が答えです。