重さの単位の換算方法
学習する学年:小学生
1.重さの単位の説明
物体の重さ(重量)の単位は、みなさんがよく知っているおなじみのg(グラム)です。
g(グラム)は、理科の実験でてんびんはかりを使って物質の重さを計る時や料理で食材の重さを測ったり調味料を計る時に使う単位ですよね。
また、重さの単位はg(グラム)の他には、kg(キログラム)、mg(ミリグラム)として重さを表すことも多くあります。
国際単位系(SI)ではkgが質量の基準とする単位として定義されていますが、kを取り除いたg(グラム)を基本となる重さの単位と考えた方がわかりやすく理解できると思います。
ここまでの説明の中で質量と重さという言葉がでてきましたが違いはわかりますか?
例えば、地球と月で物体の重さを考えてみましょう。質量が60kgの物体があるとします。地球上で重さを量ると60kgですが、月の上で重さを量ると10kgになります。質量は地球と月では同じですが重さは違うのです。
質量とは物体そのものの量のこと、重さとは物体に重力の影響を加えたもののことです。月は地球よりも重力の影響が少ないので、地球の1/6の重さになるのです。
元々は、kg、g、mgは質量を表す単位で厳密にいうと重さとは違いますが、地球上の普段の生活では質量と重さは区別されることはないので質量でも重さでも使います。
では、g(グラム)の前にくっついている記号(k、m)は何を表しているのでしょうか?
この記号は、次のように接頭語(補助単位)と呼ばれるものです。
- k(キロ):1000倍
- m(ミリ):0.001倍(1/1000倍)
つまり、基本をg(グラム)とすれば、k(キロ)、m(ミリ)は、g(グラム)の前にくっ付けたり、くっ付けなかったりして、mを付ければ1/1000倍かkを付ければ1000倍を表しているだけです。

接頭語は、単位を扱う時にはとにかく頻繁にでてきますのでしっかりその意味を覚えましょう。
接頭語がわからない方は 長さの単位 のページの接頭語の表を見てください。
なお、重さは1000kgのことを1tと呼ぶこともあります。よくトラックの積載量で、2t、4tとか使われますよね。tとは接頭語ではなく重さの単位のことです。tのことをトンと読みます。
2.1kgは何g?
それでは、接頭語を使って重さを計算してみましょう。
1kgは何gになるでしょうか?
1kg=1000gですね。
この計算式は、1×1000倍gを行っています。
※1000倍とはk(キロ)のことです。kを1000に置き換えただけです。
その逆は、1000g=1kgになりますが、どのように計算したらいいでしょか?
これは、分数の分母と分子に同じある数を掛け合わせて倍分して計算しています。倍分がわからない方は 倍分、変形、移項 を見てください。
1000gを1kgにするには、このように計算していきます。

k(キロ)は1000倍のことなので、分母と分子にそろぞれ1000を掛け合わせて、分子の1000はkに置き換えます。
後は、1000/1000を計算すれば1になるので、1kgになります。
3.1000mgは何g?
次は、1000mgは何gになるのか見ていきましょう。
まず、m(ミリ)は何倍なのかを調べます。m=0.001倍ですので、1000×0.001倍gを計算すると、1000mg=1gになります。
※mを0.001に置き換えて計算しただけです。
その逆は、1g=1000mgになりますが、どのように計算したらいいでしょか?
1g=1000mgにするには、先程と同じように倍分を使って次のように計算してください。
m(ミリ)は0.001倍、つまり、1/1000倍のことなので、分母と分子にそろぞれ1/1000を掛け合わせて、分子の1/1000はmに置き換えます。
後は、1/(1/1000)を計算すれば1000になるので、1000mgになります。